ナンピンを理解する

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

ナンピン

相場が予想と反対に動いた時に追加でポジションを持ち平均取得価格を有利にする手法

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

ナンピンっていうのはね、最初に買ったものが安くなっちゃったときに、もっと買い足すことなんだよ。

たとえばね、100円のお菓子を買ったあとに、そのお菓子が80円になっちゃったとする。そこでもう一つ80円で買うと、2つで180円だから、1つあたり90円で買ったことになるでしょ?

これがナンピンなんだ。最初は100円だったのに、平均すると90円になったから、ちょっとお得になったみたいだよね。

でもね、もしそのお菓子がもっと安くなっちゃったら、損しちゃうかもしれないんだ。60円になったら、90円で買ったことになってるから、まだ損してるよね。

だから大人の人は、よく考えてからナンピンをするんだよ。上手に使えばお得だけど、失敗すると大変なんだ!

つまりナンピンは安くなったときにもっと買うことだよ!

ナンピンは、最初に買ったものが値下がりしたときに追加で買うことなんだ。100円のりんごが80円になったら、もう1個買えば平均90円で買えたことになるよ。

これはね、シーソーみたいなものなんだ。重いほうにもっと重りを乗せると、バランスが変わるでしょ?ナンピンも同じで、安くなったときに買い足すと、平均の値段が変わるんだよ。でも、もっと下がったら困っちゃうから、注意が必要なんだ!

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

ナンピンは、保有ポジション含み損を抱えた際に、同じ方向のポジションを追加することで平均取得価格を改善する手法なんですよ。「難平」とも書き、困難を平らにするという意味があります。

具体的には、ドル円を110円で買った後、108円まで下落した場合に追加で買いポジションを持つことです。これにより平均取得価格が109円となり、109円まで戻れば損益分岐点に到達できます。ただし、さらに下落すれば損失が拡大するリスクもあるんですよ。

ナンピンには計画的ナンピンと無計画ナンピンがあります。計画的ナンピンは事前に資金配分を決めて実行するもので、リスク管理ができています。一方、無計画ナンピンは感情的に行うもので、資金管理を崩壊させる危険性があるんですよ。成功すれば効果的ですが、トレンドに逆らう場合は致命的になることもあります。

関連用語をチェック!

ナンピン買い 買いポジションが含み損の時に追加で買いポジションを持つこと。下落時の買い増し戦略
ナンピン売り 売りポジションが含み損の時に追加で売りポジションを持つこと。上昇時の売り増し戦略
損切り 損失を確定させてポジションを決済すること。ナンピンとは正反対の対処法
利食い 利益を確定させてポジションを決済すること。ナンピンの成功後に行う行動
マーチンゲール法 負けたら倍額を賭ける手法。ナンピンと似た考え方だがより危険性が高い
ピラミッディング 利益が出ている時に追加ポジションを持つこと。ナンピンとは逆の有利な状況で行う
平均取得価格 複数のポジションを持った時の平均的な取得レート。ナンピンで改善を図る対象
ポジション 保有している取引のこと。ナンピンは既存ポジションに追加する形で行われる
パンダ
STEP 03

ナンピンに関するQ&A

よくある質問と回答

使い方次第で危険にも有効にもなる手法です。計画的に資金管理をして、あらかじめ決めた回数や金額の範囲で行えば、有効な戦略となることもあります。しかし、感情的に無計画で行うナンピンは、損失を拡大させる危険性が高いです。特に強いトレンドに逆らってナンピンを続けると、資金を失うリスクがあります。
ナンピンのタイミングはテクニカル分析での支持線(サポートライン)付近が理想的です。また、ファンダメンタルズ分析で割安と判断できる水準も候補になります。重要なのは、事前に計画したレベルで実行することです。感情的に「もう下がらないだろう」という希望的観測でのナンピンは避けるべきです。
必ず事前に回数を決めておくことが重要です。一般的には2〜3回程度が推奨されます。無制限にナンピンを続けると、資金が底をつくリスクがあります。また、総投資額が口座資金の50%を超えないようにすることも大切です。プロトレーダーでも、最大5回程度に制限していることが多いです。
ナンピンは含み損が発生してから追加ポジションを持つのに対し、分割エントリー最初から計画的に分けてエントリーする手法です。たとえば、10万通貨を取引する場合、分割エントリーなら最初から3回に分けて参入します。ナンピンは後付けの対処法ですが、分割エントリーは事前戦略という違いがあります。
レンジ相場(ボックス相場)ではナンピンが有効に機能しやすいです。価格が一定範囲で上下するため、下値で買い増しすれば上値で利益を得やすくなります。逆に、強いトレンド相場では失敗しやすいです。特に経済指標発表後の一方向への動きや、政策変更時のトレンドでは避けるべきです。
まず損切りラインに達したら機械的に損切りすることが最重要です。感情的になって「もう少し待てば」と考えるのは危険です。損切り後は、なぜ失敗したかを分析し、エントリーポイントや相場環境の見誤りがなかったか確認します。また、しばらく取引を休んで冷静さを取り戻すことも大切です。
マーチンゲール法は負けたら次は倍額を投資する手法で、理論上は1回勝てば損失を回収できます。ナンピンは平均取得価格の改善が目的で、必ずしも倍額にする必要はありません。マーチンゲール法はより攻撃的でリスクが高く、連敗時の資金減少が急激です。ナンピンの方が柔軟性があります。
資金管理が苦手な人や感情的になりやすい人は避けるべきです。また、FX初心者で相場の流れが読めない段階では危険です。明確な損切りルールを持てない人も向いていません。さらに、少額資金で取引している場合は、ナンピンする余力がないため、シンプルな取引手法を選ぶべきです。