わからない前提で解説
5歳でもなんとなく分かるFX用語!
STEP 01 なんとなく理解しよう!
5歳でもわかる超かんたん解説
CADっていうのはね、カナダという国のお金のことなんだよ。カナダは日本の北の方、アメリカのさらに北にある大きな国で、とっても寒い場所なんだ。
カナダのお金も「ドル」って呼ばれるけど、アメリカのドルとは違うお金なんだよ。これは同じ名前でも違うものがあるってことだね。たとえば、「りんご」って言っても、赤いりんごと青いりんごがあるみたいに、ドルにもいろんな種類があるんだ。
カナダは石油がたくさん取れる国として有名なんだ。地面の下から黒いドロドロした液体(石油)が出てきて、それを売ってお金を稼いでいるんだよ。だから、石油の値段が高くなると、カナダのお金(CAD)も価値が上がることが多いんだ。これって、君の好きなおもちゃが人気になって、みんなが欲しがると値段が上がるのと似ているね!
つまりCADはカナダの石油と仲良しのお金だよ!
CADはメープルシロップの国のお金だよ!カナダといえば、パンケーキにかける甘いメープルシロップが有名だよね。でも実は、カナダは石油もたくさん持っているんだ。車を動かすガソリンの元になる石油がいっぱいあるから、世界中の国がカナダから石油を買いたがるんだよ。石油の値段が上がると、カナダはたくさんお金がもらえるから、CADの価値も上がるんだ。まるで、君の持っているカードが急に人気になって、みんなと交換できるようになるみたいだね!
STEP 02 さらに深掘ってマスターしよう!
もっと詳しい本格解説
CAD(カナダドル)は、カナダの公式通貨で、FX市場では主要通貨の一つとして取引されているんですよ。国際的には「キャンドル」や「ルーニー」(カナダの1ドル硬貨に描かれている水鳥から)という愛称で呼ばれることもあります。
カナダは世界第3位の原油埋蔵量を誇る資源大国で、特にオイルサンドからの原油生産が盛んです。そのため、CADは典型的な資源国通貨として、原油価格(WTI原油)との相関関係が非常に強いんです。原油価格が上昇するとCADも上昇し、下落するとCADも下落する傾向があります。ただし、シェールオイルの生産増加などで、この相関関係が弱まることもあります。
また、カナダ経済はアメリカ経済と密接な関係にあり、輸出の約75%がアメリカ向けです。そのため、米国の経済指標や政策もCADに大きな影響を与えます。USD/CADはドルストレートと呼ばれる通貨ペアの一つで、スプレッドも比較的狭く、取引しやすい通貨ペアなんですよ。
関連用語をチェック!
原油価格 CADの価値に最も影響を与える商品価格で、正の相関関係がある
商品通貨 原油や金属などの商品価格に連動しやすい通貨の総称
WTI原油 北米産原油の指標価格で、CADの動向を予測する重要指標
USMCA 米国・メキシコ・カナダ協定で、カナダ経済に大きな影響を与える
カナダ中央銀行 カナダの金融政策を決定する機関で、政策金利がCADに影響 ドルストレート 米ドルを含む通貨ペアの総称で、USD/CADもその一つ
STEP 03 CAD(カナダドル)に関するQ&A
よくある質問と回答
CADは
原油価格との連動性が最大の特徴です。WTI原油価格が上昇するとCADも強くなり、下落すると弱くなる傾向があります。また、
米国経済指標の影響も強く受けます。カナダの貿易はアメリカに大きく依存しているため、米国の景気動向がCADの方向性を決めることも多いんです。
資源国通貨としての側面も持っています。
カナダ雇用統計(毎月第1金曜日)と
カナダ中銀(BOC)政策金利発表は必須です。また、米国の雇用統計や
FOMCもCADに大きく影響します。さらに、
原油在庫統計(毎週水曜日)や
製造業PMIも重要です。これらの
指標発表時は値動きが大きくなるため、リスク管理が特に重要になります。
カナダは原油の純輸出国で、原油輸出が経済の重要な部分を占めているからです。原油価格が上がると輸出収入が増え、経常収支が改善してCADが強くなります。特にアルバータ州のオイルサンドは世界的に重要な原油供給源で、エネルギー関連企業への投資も活発になり、資金流入がCADを押し上げます。
USD/CADは
逆相関の動きをすることが多いです。つまり、原油価格が上昇するとCADが強くなり、USD/CADは下落します。また、
レンジ相場を形成しやすく、1.20~1.35の間で推移することが多いです。ただし、
米国とカナダの金利差が拡大すると、このレンジを抜けることもあります。
原油価格の急落が最大のリスクです。世界経済の減速や供給過剰で原油価格が下落すると、CADも大きく下落します。また、米国との貿易摩擦やUSMCA(新NAFTA)の見直しなども懸念材料です。さらに、カナダの家計債務が高水準にあることも、将来的なリスク要因として注目されています。
両方とも
資源国通貨ですが、
連動する商品が異なります。CADは原油価格、
AUDは鉄鉱石や石炭価格との
相関が強いです。また、CADは北米経済圏で米国との結びつきが強く、AUDはアジア太平洋地域で中国との関係が深いです。
取引時間帯も異なり、CADはNY時間、AUDは東京・シドニー時間に活発になります。
エネルギー転換の影響が注目されています。脱炭素化の流れで原油需要が減少すれば、CADには逆風となります。一方で、カナダはクリーンエネルギー資源(水力発電、ウラン)も豊富で、新たな成長分野として期待されています。また、移民受け入れによる人口増加も、長期的には経済成長とCAD上昇要因となる可能性があります。
NY時間(日本時間21:00-翌6:00)が最も活発です。特に
原油在庫統計発表時(日本時間木曜0:30頃)や、カナダ・米国の
経済指標発表時は大きく動きます。また、
OPECの会合や原油関連のニュースが出た時も注目です。週初めは原油市場の動向を確認してから取引することをお勧めします。