資源国通貨の意味と仕組み

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

資源国通貨

石油や金などの天然資源を多く輸出する国の通貨。商品価格の影響を受けやすい特徴がある。

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

資源国通貨っていうのはね、宝物をたくさん持ってる国のお金のことなんだよ。

たとえば、お友達が金色のきれいな石とか、光る黒い液体(石油)とかをたくさん持ってて、みんなが「それ欲しい!」って言うとするよね。そうすると、そのお友達は人気者になって、そのお友達の持ってるカードやシールも人気になるんだ。

オーストラリアっていう国は金とか鉄をたくさん持ってるし、カナダっていう国は石油をたくさん持ってるんだ。だから、金や石油の値段が上がると、その国のお金も人気になって値段が上がるんだよ。

でも、金や石油の値段が下がっちゃうと、その国のお金の人気も下がっちゃうこともあるんだ。宝物の値段と一緒に上がったり下がったりするから、面白いけどちょっと難しいお金なんだよ。

つまり資源国通貨は宝物いっぱいの国のお金みたいなものだよ!

資源国通貨って、金とか石油とかの宝物をたくさん持ってる国のお金なんだ。オーストラリアは金がたくさん取れるし、カナダは石油がいっぱいあるんだよ。

これらの宝物の値段が上がると、その国はお金持ちになるから、その国のお金も人気が出て値段が上がるんだ。逆に宝物の値段が下がると、その国のお金の値段も下がっちゃう。

だから、宝物の値段を見ていると、その国のお金がどうなるか予想できることがあるんだよ。

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STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

資源国通貨とは、天然資源の輸出に経済が大きく依存している国の通貨のことなんですよ。代表的なものとして、オーストラリアドル(AUD)、カナダドル(CAD)、ニュージーランドドル(NZD)、ノルウェークローネ(NOK)などがあります。

これらの通貨の特徴は、商品(コモディティ)価格との相関性が高いことです。例えば、オーストラリアドルは金や鉄鉱石の価格、カナダドルは原油価格と強い相関関係があります。資源価格が上昇すると、その国の輸出収入が増加し、通貨高につながる傾向があります

また、資源国通貨はリスクオンリスクオフの影響を受けやすいという特徴もあります。世界経済が好調な時は資源需要が増えて通貨高になりやすく、不況時は需要減少で通貨安になりやすいんですよ。このため、世界経済の先行指標として注目されることも多いんです。

関連用語をチェック!

コモディティ通貨 資源国通貨の別名。商品価格と連動する特性を強調した呼び方で、同じ意味で使われる。
メジャー通貨 米ドル、ユーロ、円など主要国通貨。資源国通貨の多くはマイナー通貨に分類される。
安全通貨 リスク回避時に買われる通貨。資源国通貨とは逆の動きをすることが多い。
新興国通貨 経済成長途上国の通貨。資源国通貨の一部も新興国通貨に分類されることがある。
原油価格 石油の市場価格。カナダドルやノルウェークローネなど産油国通貨に大きな影響を与える。
金価格 金の市場価格。オーストラリアドルなど金産出国の通貨と高い相関関係がある。
リスクオン・オフ 市場のリスク選好度を表す言葉。資源国通貨はリスクオン時に買われやすい。
商品市況 原油、金、銅などの商品価格動向。資源国通貨の分析には商品市況の理解が不可欠。
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資源国通貨に関するQ&A

よくある質問と回答

主な資源国通貨はオーストラリアドル(AUD)、カナダドル(CAD)、ニュージーランドドル(NZDです。また、ノルウェークローネ(NOK)、南アフリカランド(ZAR)も資源国通貨に分類されます。ロシアルーブルやブラジルレアルも資源国通貨の特徴を持ちますが、主要FX会社では取り扱いが限定的です。
商品価格の動向を必ずチェックすることが重要です。原油価格ならWTI原油先物、金価格ならCOMEX金先物を確認しましょう。また、中国経済の動向も要注意です。中国は資源の大量消費国なので、中国の経済指標が資源国通貨に大きく影響します。時差の関係で、商品市場の動きが翌日の為替に反映されることもあります
資源輸出国は輸出収入の多くを資源に依存しているからです。例えば、オーストラリアの輸出の約60%は資源関連です。資源価格が上がると貿易黒字が拡大し、外貨が流入して自国通貨高になります。また、資源企業の業績向上により株価上昇→海外投資家の資金流入という経路でも通貨高になるんです。
資源国通貨は長期的なトレンドが出やすいため、スイングトレードには向いています。ただし、金利差も重要な要素です。資源国は比較的高金利なことが多く、スワップポイントも期待できます。一方で、資源価格の急変動リスクもあるため、必ず損切り設定をして、資金管理を徹底することが大切です。
AUD/CADやAUD/NZDなど資源国通貨同士のペアは、それぞれが影響を受ける資源の違いを利用できます。例えば、金価格上昇・原油価格下落の局面ではAUD/CADの買いが有効かもしれません。ただし、両方とも資源国通貨なので、世界的なリスクオフ時は共に下落する可能性があることに注意が必要です。
CME(シカゴ商品取引所)やCOMEXのウェブサイトで確認できます。また、多くのFX会社が商品CFDを提供しており、取引画面で原油や金の価格をリアルタイムで確認できます。Bloombergやロイターなどの金融情報サイトでも、商品価格の情報を入手できます。スマホアプリでも確認可能です。
リスクオフ時は資源国通貨は売られやすい傾向があります。世界経済の先行き不安から資源需要の減少が予想されるためです。投資家は安全資産である円やスイスフランに資金を移すため、AUD/JPYCAD/JPYは下落しやすくなります。ただし、金は安全資産でもあるため、金と相関の高い通貨は下落幅が限定的な場合もあります。
商品市場との時間差を利用する方法があります。例えば、NY時間の原油急騰を確認して、翌日の東京時間でCAD/JPYを買うなどです。また、中国の経済指標発表前後は大きく動くチャンスです。重要なのは、資源価格のトレンドを確認することと、必ずストップロスを設定することです。一方向に動きやすい分、逆行時の損失も大きくなりがちです。