CPI(消費者物価指数)の基礎知識

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

CPI(消費者物価指数)

一般消費者が購入する商品・サービスの価格変動を測定する経済指標

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

CPIっていうのはね、みんなが買う物の値段がどれくらい変わったかを表す数字なんだよ。

たとえば、君がいつも買っているお菓子やジュース、それにお母さんが買う野菜やお肉の値段を全部調べて、去年と比べて高くなったか安くなったかを計算するんだ。もし多くの物の値段が上がっていたら、「物価が上がった」って言うんだよ。

これはお小遣いの価値にも関係があるんだ。同じ100円でも、お菓子の値段が上がったら買える量が減っちゃうよね。だから大人たちは、CPIを見てお金の価値がどう変わっているかを確認しているんだ。国の偉い人たちも、このCPIを見て、みんなの生活が大変にならないように考えているんだよ。

つまりCPIは「買い物の値段の通信簿」みたいなものだよ!

CPIは「物の値段の体温計」みたいなものなんだ!体温計で熱があるかわかるように、CPIで経済に「インフレ熱」があるかわかるんだよ。たとえば、去年100円だったアイスが今年110円になったら、それは物価が上がったってこと。CPIが上がりすぎると、みんなの生活が大変になるから、国の銀行の人たちが「お薬」(金利の調整)を使って、熱を下げようとするんだ。

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

CPI(Consumer Price Index)は、一般消費者が日常的に購入する商品やサービスの価格変動を測定する重要な経済指標なんですよ。日本では総務省が毎月発表し、インフレーション(物価上昇)やデフレーション(物価下落)の判断基準として使われています。

CPIは約600品目の価格を調査し、家計の消費支出における重要度(ウェイト)を考慮して算出されます。食料品、住居費、光熱費、衣類、交通費など、生活に必要な様々な項目が含まれます。基準年を100として、現在の物価水準を指数で表現し、前年同月比で何%上昇・下落したかが注目されます。

FX市場では、CPIは中央銀行の金融政策を予測する重要指標として注目されています。インフレ率が目標を上回れば利上げ期待が高まり、その国の通貨が買われやすくなります。逆に、インフレ率が低すぎれば利下げ期待から通貨が売られることもあります。特に米国のCPIは世界の金融市場に大きな影響を与えるんですよ。

関連用語をチェック!

インフレーション 物価が持続的に上昇する現象で、CPIで測定される
デフレーション 物価が持続的に下落する現象で、経済に悪影響を与える
コアCPI 変動の激しい食品とエネルギーを除いたCPIで、基調的な物価動向を示す
PPI(生産者物価指数) 生産者レベルでの物価変動を示し、CPIの先行指標となることがある
金融政策 中央銀行が行う政策で、CPIを参考に金利などを決定する
実質金利 名目金利からインフレ率(CPI上昇率)を引いた金利
購買力 通貨の実質的な価値で、CPIの変動により変化する
インフレターゲット 中央銀行が目標とするインフレ率で、多くの国で2%程度に設定
パンダ
STEP 03

CPI(消費者物価指数)に関するQ&A

よくある質問と回答

日本では毎月下旬の金曜日朝8:30に総務省から発表されます。米国は毎月中旬(通常12-15日)に労働統計局から発表され、時間は日本時間21:30(夏時間)または22:30(冬時間)です。発表直後は為替相場が大きく動くことがあるため、トレーダーは必ずチェックしています。
通常のCPIは全ての品目を含む総合指数ですが、コアCPIは変動の激しい生鮮食品を除いた指数です。さらに「コアコアCPI」は食品とエネルギーを除きます。基調的なインフレ傾向を見るにはコアCPIの方が適しており、中央銀行も政策判断にはコアCPIを重視することが多いです。
一般的に、CPIが予想を上回って上昇すると、その国の通貨は上昇しやすくなります。これは、インフレ抑制のために中央銀行が利上げする可能性が高まるからです。ただし、過度なインフレは経済に悪影響を与えるため、急激な上昇は逆に通貨売りにつながることもあります。
CPIは中央銀行の金融政策決定において最重要指標の一つだからです。多くの中央銀行はインフレターゲット(物価安定目標)を設定しており、CPIがその判断基準となります。また、実質的な経済成長や国民の生活水準を測る指標としても重要で、賃金交渉の参考にもなります。
CPIが低すぎる、またはマイナス(デフレ)になると、消費者は「もっと安くなる」と期待して買い控えが起こります。これが経済活動を停滞させ、企業収益悪化、賃金低下というデフレスパイラルを引き起こす可能性があります。日本が長期間経験した現象で、脱却が非常に困難です。
多くの先進国は2%程度のインフレ率を目標としています。米国のFRB、欧州のECB、日本銀行も2%を目標に設定しています。これは、適度な物価上昇が経済成長に望ましいとされるためです。新興国では経済成長率が高いため、3-4%程度を目標とすることもあります。
PPI(生産者物価指数)は川上の物価で、CPIに先行して動く傾向があります。GDPデフレーターは経済全体の物価動向を示し、CPIより包括的です。また、PCEデフレーターは米FRBが重視する指標で、CPIとは算出方法が異なります。これらを総合的に見ることが重要です。
発表直後は値動きが非常に激しくなるため、スプレッドが拡大しやすいです。また、事前予想との乖離が重要で、良い数字でも予想を下回れば売られることがあります。さらに、他の経済指標との整合性も確認が必要です。初心者は発表前にポジションを整理することをお勧めします。