有効証拠金の基礎知識

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

有効証拠金

口座残高に含み損益を加えた、実際に使える証拠金額。ポジション保有時の実質的な資金

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

有効証拠金(ゆうこうしょうこきん)っていうのはね、今持っているお金と、儲かってるお金や損してるお金を全部足した金額のことなんだよ。

例えばね、お財布に1000円入ってて、友達に「後で100円あげる」って約束してて、別の友達から「後で200円もらえる」約束があったら、実際に使えるお金は1000円-100円+200円で1100円になるでしょ?

FXでも同じで、口座に入ってるお金に、今持ってるドルが儲かってたり損してたりする分を足したり引いたりして、本当に使えるお金がいくらかを計算するんだ。これが有効証拠金なんだよ

つまり有効証拠金は今この瞬間の本当の財産だよ!

有効証拠金動く貯金箱みたいなものなんだ。普通の貯金箱は入れたお金がそのまま入ってるけど、この貯金箱は中のお金が増えたり減ったりするんだ。ドルを持ってる時に円安になったら中のお金が増えて、円高になったら減る。今開けたらいくら入ってるかを教えてくれるのが有効証拠金なんだよ

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STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

有効証拠金口座残高に未実現損益を加減した金額で、FX取引における実質的な資金力を示すんですよ。計算式は「有効証拠金=口座残高+含み益含み損」となります。この数値は、ポジションを持っている間、相場の動きとともにリアルタイムで変動します。

有効証拠金の重要性は、ロスカットの判定基準となることです。証拠金維持率は「有効証拠金÷必要証拠金×100」で計算され、この率が一定水準(多くの業者で50〜100%)を下回ると、強制的にポジションが決済されます。つまり、有効証拠金が減少すると、ロスカットのリスクが高まるんですよ。

また、有効証拠金は新規ポジションの余力も示します。有効証拠金から必要証拠金を引いた額が、追加で使える証拠金(余剰証拠金)となります。含み益が出ている時は有効証拠金が増えるため、ピラミッディング(利益を使った追加ポジション)も可能になります。ただし、相場が逆行すれば一気に有効証拠金が減少するリスクもあるんですよ

関連用語をチェック!

証拠金維持率 有効証拠金を必要証拠金で割った比率。ロスカット判定の重要指標
必要証拠金 ポジションを保有するために必要な最低限の証拠金額
余剰証拠金 有効証拠金から必要証拠金を引いた、追加取引可能な金額
含み損益 未決済ポジションの評価損益。有効証拠金の変動要因
ロスカット 証拠金維持率が一定水準を下回った時の強制決済
口座残高 実際に口座に入金されている金額。含み損益を含まない
ピラミッディング 利益が出ているポジションに追加でポジションを建てる手法
レバレッジ 証拠金に対する取引額の倍率。有効証拠金の効率的な活用に関係
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STEP 03

有効証拠金に関するQ&A

よくある質問と回答

通常はロスカットがあるためマイナスにはなりません。しかし、週末の窓開けや、急激な相場変動でロスカットが間に合わない場合、一時的にマイナスになることがあります。この場合、追加入金(追証)が必要になります。ゼロカットシステムを採用している業者では、マイナス分を業者が負担します
はい、含み益は有効証拠金に含まれます。例えば、口座残高が10万円で、含み益が2万円あれば、有効証拠金は12万円になります。この含み益分も使って新規ポジションを建てることができますが、含み益は未確定なので、相場が逆行すればすぐに減ってしまうリスクがあります
口座残高は確定した金額で、入金額と確定損益の合計です。一方、有効証拠金は未確定の含み損益を含むため、ポジション保有中は常に変動します。ポジションを決済すると、有効証拠金と口座残高は一致します。取引中は有効証拠金を見ることが重要です
一般的に300%以上が安全圏とされています。200%を下回ると、少しの逆行でロスカットリスクが高まります。スキャルピングなら150%程度でも大丈夫ですが、スイングトレードなら500%以上を維持したいところです。取引スタイルと相場状況に応じて調整することが大切です
主に3つの方法があります。1つ目は追加入金、2つ目は含み益を増やすこと、3つ目は含み損を減らすことです。最も確実なのは追加入金ですが、含み損のポジション損切りすることで有効証拠金の減少を止めることも重要です。無理な追加入金は避け、リスク管理を優先しましょう
全てのポジション含み損益を合算して計算します。例えば、ドル円で+1万円、ユーロ円で-5000円の含み損益がある場合、差し引き+5000円を口座残高に加えたものが有効証拠金です。通貨ペアごとではなく、口座全体で管理することが重要です
新規注文ができなくなり証拠金維持率が100%を下回ることになります。多くの業者では、証拠金維持率50〜100%でマージンコール(警告)が発生し、さらに下がると強制ロスカットとなります。この状態は非常に危険なので、早急な対応が必要です
はい、スワップポイントも有効証拠金に含まれます。プラススワップなら有効証拠金が日々増加し、マイナススワップなら減少します。長期保有の場合、スワップの累積額が大きくなることもあるので、有効証拠金の計算時には必ず考慮する必要があります