わからない前提で解説
5歳でもなんとなく分かるFX用語!
STEP 01 なんとなく理解しよう!
5歳でもわかる超かんたん解説
速報値っていうのはね、一番最初に発表される大事な数字のことなんだよ。
たとえば、運動会の結果を考えてみよう。先生が「とりあえず1位は赤組みたい!」って最初に教えてくれる。これが速報値なんだ。でも後でちゃんと数え直したら、実は白組が1位だったなんてこともあるでしょ?
経済の世界でも同じで、アメリカのGDP(国がどれだけ成長したか)みたいな大事な数字を、まず急いで計算して発表するんだ。(みんな早く知りたがるからね)
でも急いで計算したから、後でもっと詳しく調べたら少し違う数字になることもあるんだよ。だから「速報」って名前がついているんだ。
つまり速報値は急いで出した最初の成績発表みたいなものだよ!
速報値はできるだけ早くみんなに教えるための数字なんだ。テストの採点で、先生が「だいたい90点くらいかな」って最初に教えてくれるようなものだよ。
でもね、急いで計算しているから、後で詳しく見直すと少し変わることがあるんだ。95点かもしれないし、85点かもしれない。
FXの世界では、この速報値が出た瞬間に為替レートが大きく動くことがあるんだよ。みんなが「おっ、アメリカの景気が良さそうだ!」って思ってドルを買ったりするからね。
STEP 02 さらに深掘ってマスターしよう!
もっと詳しい本格解説
速報値は経済指標の第一報として最も早く発表される数値で、市場に大きなインパクトを与えるんですよ。限られたサンプルデータを基に算出されるため、スピードを優先して発表されます。
たとえば、米国GDPの速報値は四半期終了後約1か月で発表されますが、この時点では全体の約70%のデータしか集まっていません。そのため、改定値(2回目)や確報値(3回目)で数値が修正されることが一般的です。
市場参加者は速報値に最も注目し、予想との乖離が大きければ為替レートが急変動します。ただし、後の改定で大幅修正されることもあるため、速報値だけで長期的な判断をするのは危険ですよ。
関連用語をチェック!
改定値 速報値の発表後、より多くのデータを基に修正された数値。速報値より精度が高い。
確報値 最も多くのデータを基に算出された最終的な数値。通常は3回目の発表となる。 予備値 速報値の別称。特に欧州の指標で使われることが多い表現。
確定値 これ以上修正されない最終的な数値。確報値とほぼ同じ意味。
改定 速報値や改定値を修正すること。上方改定と下方改定がある。
サンプルデータ 統計を作成するために集められた部分的なデータ。速報値は限定的なサンプルで作られる。
GDP速報値 国内総生産の最初の発表値。各国の経済成長を示す最重要指標の一つ。 統計 データを集めて分析した結果。経済指標は各種統計から作成される。
STEP 03 速報値に関するQ&A
よくある質問と回答
指標によって異なりますが、
GDP速報値では0.5%程度の修正は珍しくありません。時には1%以上の大幅修正もあります。
雇用統計の速報値も数万人単位で修正されることがあります。
特に景気の転換点では修正幅が大きくなる傾向があるので、速報値を過信せず、改定値も必ずチェックしましょう。
政策決定者や市場参加者が迅速な判断を下すために必要だからです。
中央銀行は金融政策を決める際、最新の経済状況を把握する必要があります。また、投資家も投資判断を行うために、できるだけ早く経済の現状を知りたがります。
情報の鮮度が重要なんです。
短期的な相場の動きは速報値、実体経済の把握は改定値を重視します。速報値は市場に最も大きなインパクトを与えるため、トレードでは速報値への反応を捉えることが重要です。一方、
経済分析や中長期の投資判断では、より正確な改定値や確報値を使うべきです。
建設支出や貿易収支は修正が大きい傾向があります。これらは集計に時間がかかるデータが多いためです。一方、
CPIやPPIなどの物価指標は比較的修正が少ないです。各指標の特性を理解して、修正リスクの高い指標では慎重に判断することが大切です。
改定値でも相場は反応しますが、速報値ほどではありません。市場は「既に織り込み済み」と判断することが多いためです。ただし、
大幅な修正や予想外の改定があった場合は、相場が逆方向に動くこともあります。速報値で
ポジションを取った場合は、改定値の発表も注視しましょう。
はい、
各国の主要経済指標は発表時刻が事前に決まっています。米国の
雇用統計は毎月第1金曜日の日本時間21:30(夏時間)または22:30(冬時間)、
GDPは四半期ごとに決まった時期に発表されます。
経済指標カレンダーで確認できるので、重要指標の発表時刻は必ず把握しておきましょう。
まず冷静に内容を分析することが重要です。単月のブレか、
トレンドの変化かを見極めましょう。大きなサプライズの場合、
相場は過剰反応することが多いので、飛び乗りは危険です。指標の中身を確認し、他の関連指標との整合性も考慮して判断しましょう。
スプレッドの拡大とスリッページに要注意です。速報値発表時は注文が殺到し、スプレッドが通常の数倍に広がることがあります。また、
約定価格が滑ることも多いので、必ず
損切り注文を入れておきましょう。初心者は発表後の値動きが落ち着いてからトレードすることをお勧めします。