FOMC(連邦公開市場委員会)を初心者向けに解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

FOMC(連邦公開市場委員会)

米国の金融政策を決定する最重要会議で、世界の金融市場に大きな影響を与える

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

FOMCっていうのはね、アメリカのお金の大事なことを決める会議のことなんだよ。

学校の生徒会みたいに、アメリカの経済の偉い人たちが集まって、「金利を上げようか下げようか」とか「お金をもっと出そうか」とか大切なことを話し合うんだ。この会議には、とても賢い12人の人たちが参加していて、みんなで相談して決めるんだよ。

面白いのは、この会議で決まったことが、世界中のお金の値段を変えちゃうことがあるんだ。だから、会議の日は世界中の大人たちがドキドキしながら結果を待っているんだよ。まるで、世界で一番大切な会議みたいだね!

つまりFOMCはアメリカの金利を決める超重要会議だよ!

FOMCはアメリカ経済の作戦会議みたいなものなんだ!野球で監督やコーチが集まって「次はどんな作戦で行こうか」って相談するでしょ?FOMCも同じで、経済のプロたちが集まって、アメリカの経済を元気にする方法を考えるんだ。「金利」っていう魔法の数字を上げたり下げたりして、みんなが幸せに暮らせるように頑張っているんだよ!

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

FOMC(Federal Open Market Committee)は、米国の金融政策を決定する最も重要な委員会なんですよ。年8回(約6週間ごと)開催され、政策金利であるフェデラル・ファンド・レートの誘導目標を決定します。この決定は世界の金融市場に即座に大きな影響を与えるため、「世界で最も注目される会議」と言われています。

委員会は投票権を持つ12名で構成されます。FRB理事7名(現在は欠員あり)、ニューヨーク連銀総裁(常任)、そして11地区連銀総裁から輪番で選ばれる4名です。議長はFRB議長が務め、全会一致を目指すが多数決で決定されます。反対票が出ることもあり、その場合は市場の注目を集めます。

FOMCでは、経済見通しの議論、適切な金融政策スタンスの決定、公開市場操作の方針などが決められます。会合後に発表される声明文は市場参加者に細かく分析され、一語一句の変更も大きな意味を持ちます。また、年4回は経済予測(SEP)とドットプロットも公表されるんですよ。

関連用語をチェック!

FED(連邦準備制度) FOMCの上部組織で、米国の中央銀行システム
フェデラル・ファンド・レート FOMCが決定する米国の政策金利
ドットプロット FOMC参加者の金利見通しを点で示した図表
議事録(Minutes) 会合の3週間後に公開される詳細な議論の記録
ブラックアウト期間 FOMC前に理事・総裁が発言を控える期間
経済予測(SEP) 四半期ごとに発表される経済見通しのサマリー
ハト派・タカ派 金融緩和派と引き締め派を表す市場用語
声明文 FOMC後に発表される政策決定の要約文書
パンダ
STEP 03

FOMC(連邦公開市場委員会)に関するQ&A

よくある質問と回答

年8回、約6週間ごとに火曜・水曜の2日間開催されます。1月、3月、5月、6月、7月、9月、11月、12月が通常の開催月です。3月、6月、9月、12月は議長記者会見があり、経済予測も発表される重要な会合です。日程は前年末に公表されます。
世界の基軸通貨ドルの金利を決めるからです。金利が上がればドルの魅力が増し、世界中からドルに資金が集まります。逆に下がれば、リスク資産への投資が活発になります。また、FEDの経済見通しは世界経済の先行きを占う重要な指標とされ、あらゆる資産価格に影響します。
金利決定の文言はもちろん、今後の政策スタンスを示す文言が重要です。「当面」「しばらく」などの時間軸表現や、「緩やかな」「力強い」などの形容詞の変化に注目します。また、リスク認識の変化(上方・下方・均衡)も将来の政策を占う手がかりになります。
FOMC参加者の金利予想を点で表した図です。各参加者が今年末、来年末、再来年末、そして長期の適切な金利水準を予想し、それを点で示します。中央値が市場の注目点で、これが上昇すれば利上げ期待、下降すれば利下げ期待となります。年4回更新されます。
声明文では分からない議論の詳細が明らかになります。どんな意見対立があったか、リスク認識の温度差、将来の政策オプションなどが記載されています。「多くの参加者」「数名」「一部」などの人数表現から、意見の分布も推測できます。3週間後の公表時も相場が動きます。
ハト派は金融緩和に積極的で、景気や雇用を重視する立場です。タカ派は引き締めに積極的で、インフレ抑制を重視します。FOMC参加者の発言から、それぞれの立場が推測されます。投票行動でも明確になり、タカ派が利上げに賛成、ハト派が反対票を投じることがあります。
予定外の経済ショックに対応するため、臨時に開催される会合です。2020年3月のコロナショック時には、日曜日に緊急利下げを決定しました。2008年の金融危機時にも複数回開催されています。緊急会合の開催自体が危機の深刻さを示すため、市場は大きく動揺します。
発表直後は極めて激しい値動きとなり、スプレッドも大幅に拡大します。両方向に振れることも多く、初動と逆方向に動くこともあります。事前予想との乖離が重要で、織り込み済みの場合は反応が限定的です。必ず適切なリスク管理を行い、初心者は様子見も選択肢です。