リクイディティ(流動性)を理解する

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

リクイディティ(流動性)

市場における売買のしやすさ。取引量が多く、いつでも希望価格で売買できる状態

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

リクイディティっていうのはね、みんなが使っているお水みたいなものなんだよ。水道をひねればいつでもすぐにお水が出てくるでしょ?それと同じで、お金の世界でも買いたい時にすぐ買えて、売りたい時にすぐ売れることをリクイディティって言うんだ。

例えばね、人気のあるおもちゃは、お友達がたくさん欲しがるからすぐに売ったり買ったりできるよね。でも、誰も知らないおもちゃだと、売りたくても買ってくれる人がなかなか見つからないでしょ?

FXでも同じなんだ。みんながたくさん取引している通貨は、いつでもすぐに売買できるから「リクイディティが高い」って言うの。でも、あまり人気のない通貨は、売りたくても買ってくれる人が少ないから「リクイディティが低い」って言うんだよ。

リクイディティが高いと、思った値段で取引しやすいから安心なんだ。だから、初めての人は人気のある通貨から始めるといいよ!

つまりリクイディティは「みんなが使うから売買しやすい」みたいなものだよ!

リクイディティは、まるでたくさんの人が集まる大きな市場みたいなものなんだ。野菜を売りたい時、誰もいない場所より、たくさんの人がいる市場の方が売りやすいよね?

FXでも、ドルや円みたいな人気の通貨は、世界中の人が売ったり買ったりしているから、いつでも好きな時に取引できるんだ。でも、あまり知られていない国の通貨だと、取引したい人が少ないから大変なの。だから、「流動性が高い=取引しやすい」って覚えておこうね!

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

リクイディティ(流動性)は、FX市場においてどれだけスムーズに売買できるかを表す重要な概念なんですよ。流動性が高い市場では、大量の注文でも価格への影響が少なく、狭いスプレッドで取引できます。逆に流動性が低いと、少しの注文でも価格が大きく動き、スプレッドも広がってしまいます。

流動性は時間帯によって大きく変化します。ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯(日本時間21時〜翌2時頃)は最も流動性が高く、東京市場の午後や早朝は比較的低い傾向があります。また、主要通貨ペアドル円ユーロドルなど)は常に高い流動性を保っています。

流動性が低い時の取引には特別な注意が必要です。スリッページが発生しやすく、急激な価格変動(フラッシュクラッシュ)のリスクも高まります。そのため、重要指標発表前後や年末年始など、流動性が低下しやすい時期は、ポジションサイズを小さくするなどのリスク管理が大切なんですよ。

関連用語をチェック!

ボラティリティ 価格変動の大きさ。変動が激しいほどハイリスク・ハイリターンになる
スプレッド 買値と売値の差。流動性が高いほどスプレッドは狭くなる傾向がある
マーケットメイカー 市場に流動性を供給する金融機関。常に売買価格を提示する役割
板情報 売買注文の状況を示す情報。株式と違いFXでは一般的に公開されない
市場参加者 実際に売買を行う投資家や金融機関。多いほど流動性が高まる
取引高 一定期間の取引量。流動性の高さを測る重要な指標の一つ
ビッド・アスク 買値と売値のこと。流動性が高いとこの差(スプレッド)が狭い
フラッシュクラッシュ 流動性の急激な低下により短時間で大幅に価格が動く現象
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リクイディティ(流動性)に関するQ&A

よくある質問と回答

最も流動性が高いのはユーロ/ドル(EUR/USDで、世界の外国為替取引の約24%を占めています。次いでドル/円(USD/JPY)、ポンド/ドル(GBP/USD)が続きます。これらの主要通貨ペアは、24時間安定した流動性があり、スプレッドも狭いため初心者にもおすすめです。
日本時間の早朝4時〜8時頃が最も流動性が低い時間帯です。ニューヨーク市場が閉まり、東京市場が本格的に始まる前のこの時間は、市場参加者が少なくなります。また、週末や祝日前後、年末年始も流動性が低下しやすいので、この時間帯の取引は慎重に行う必要があります。
流動性が高いほどスプレッドは狭くなる傾向があります。これは、売買注文が多いため、買値と売値の差が自然と縮まるからです。逆に流動性が低いと、FX会社もリスクヘッジのためにスプレッドを広げます。経済指標発表時などは一時的に流動性が低下し、スプレッドが拡大することもあります。
流動性リスクとは、希望する価格で売買できないリスクのことです。流動性が極端に低い状況では、ポジションを決済したくても相手方が見つからず、大幅に不利な価格でしか決済できない可能性があります。特に大口取引やマイナー通貨ペアの取引では、このリスクが高くなります。
流動性プロバイダーは、FX市場に売買価格を常に提示する大手金融機関のことです。主要な銀行や証券会社がこの役割を担い、市場に流動性を供給しています。FX会社は複数の流動性プロバイダーと契約することで、顧客により良い取引条件を提供できるようになります。
流動性は価格の安定性に直接影響します。流動性が高い市場では、大口注文でも価格への影響が限定的ですが、流動性が低い市場では、わずかな注文でも大きな価格変動を引き起こす可能性があります。これがフラッシュクラッシュなどの急激な価格変動の原因になることもあります。
流動性は取引のしやすさを表し、ボラティリティ価格変動の大きさを表します。流動性が高くてもボラティリティが高い場合もあれば、その逆もあります。一般的に、流動性が低いとボラティリティが高くなりやすい傾向がありますが、必ずしも反比例の関係ではありません。
マイナー通貨ペアは極端に流動性が低いため、様々なリスクがあります。スプレッドが非常に広く、スリッページも大きくなりやすいです。また、急激な価格変動や約定拒否も頻繁に発生します。初心者は流動性の高い主要通貨ペアから始め、経験を積んでから取引することをおすすめします。