MACD(移動平均収束拡散)を初心者向けに解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

MACD(移動平均収束拡散)

2本の移動平均線の差を利用したトレンド系テクニカル指標。売買シグナルの判断に使われ、初心者にも扱いやすい。

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

MACDっていうのはね、FXでいつ買ったり売ったりすればいいかを教えてくれる、とっても便利な道具なんだよ。

2本の線があってね、その線がくっついたり離れたりすることで、お金の値段がこれから上がりそうか下がりそうかがわかるんだ。まるで天気予報みたい!

例えばね、2人の友達が一緒に歩いていて、だんだん離れていったら「あ、違う方向に行きたいんだな」ってわかるでしょ?MACDも同じような感じなんだよ。

線と線が交わる時が大事なサイン!上に交わったら「買い時かも」、下に交わったら「売り時かも」って教えてくれるんだ。

大人たちはこれを見ながら、お金を増やすチャンスを探しているんだよ。すごいでしょ?

つまりMACDは2本の線でお金の流れを教えてくれる魔法の道具だよ!

MACDは、お金の値段の流れや勢いを2本の線で表した道具なんだ。この線が仲良くしたり離れたりすることで、買い時や売り時がわかるんだよ。

例えば、かけっこで2人が走っていて、1人がどんどん速くなって追い抜いたら、その人の方が元気だってわかるよね。MACDも同じで、線が交わる時に勢いが変わるサインなんだ。

これを使えば、「今買った方がいいかな?」「売った方がいいかな?」っていう大事な判断ができるようになるんだよ。まるで信号機みたいだね!

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STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

MACD(Moving Average Convergence Divergence)は、移動平均線を応用したトレンド系のテクニカル指標で、多くのトレーダーに愛用されているんですよ。基本的な仕組みは、短期(12日)と長期(26日)の指数平滑移動平均線(EMA)の差を取って、それをMACDラインとし、さらにMACDラインの9日移動平均をシグナルラインとして表示します。

MACDの最も重要なシグナルはゴールデンクロスデッドクロスです。MACDラインがシグナルラインを下から上に抜ける(ゴールデンクロス)と買いシグナル、上から下に抜ける(デッドクロス)と売りシグナルとされます。また、MACDラインがゼロラインを上抜けると上昇トレンドの確認、下抜けると下降トレンドの確認となります。

さらに、価格とMACDのダイバージェンス(逆行現象)も重要なシグナルです。価格が高値を更新してもMACDが高値を更新しない場合は、上昇の勢いが弱まっている可能性を示唆します。MACDは比較的ダマシが少なく、初心者にも使いやすい指標ですが、レンジ相場では機能しにくいという欠点もあるため、他の指標と組み合わせて使うことが推奨されています。

関連用語をチェック!

RSI(相対力指数) 買われすぎ・売られすぎを示すオシレーター系指標。MACDと組み合わせることで精度の高い分析が可能。
移動平均線 過去一定期間の価格の平均値を線で表した指標。MACDの基礎となる重要なテクニカル指標。
ストキャスティクス 買われすぎ・売られすぎを示すオシレーター。MACDと併用して相場の転換点を探ることが多い。
ボリンジャーバンド 移動平均線に標準偏差を加味したバンド。MACDと組み合わせてエントリーポイントを探る。
ゴールデンクロス 短期線が長期線を下から上に抜ける現象。上昇トレンドの始まりを示唆する重要な買いシグナル。
デッドクロス 短期線が長期線を上から下に抜ける現象。下降トレンドの始まりを示唆する重要な売りシグナル。
ダイバージェンス 価格とテクニカル指標が逆行する現象。トレンドの転換や勢いの低下を示唆する重要なサイン。
シグナルライン MACDラインの移動平均線。MACDラインとの交差が売買シグナルとなる重要な線。
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STEP 03

MACD(移動平均収束拡散)に関するQ&A

よくある質問と回答

基本設定の12・26・9は多くのトレーダーが使用しているため、そのまま使うことをお勧めします。皆が同じ設定を見ることで、同じタイミングで売買が発生しやすく、シグナルが機能しやすいからです。ただし、スキャルピングなど短期売買では、より敏感な5・13・6などの設定を試すトレーダーもいます。まずは基本設定で練習しましょう。
MACDは優秀な指標ですが、単独では不十分です。特にレンジ相場では機能しにくく、ダマシも発生します。RSIボリンジャーバンドなど他の指標と組み合わせることで精度が上がります。また、ファンダメンタルズ分析も併用し、重要な経済指標発表時は注意が必要です。MACDはあくまでも判断材料の一つと考えてください。
ダマシを完全に避けることは不可能ですが、上位時間足での確認が有効です。5分足でシグナルが出ても、1時間足で逆のトレンドならダマシの可能性が高いです。また、出来高の確認も重要で、薄商いでのシグナルは信頼性が低いです。さらに、重要な節目(サポート・レジスタンス)付近でのシグナルは信頼性が高まります。
MACDヒストグラムはMACDラインとシグナルラインの差を棒グラフで表示したものです。ヒストグラムがプラスなら上昇の勢いマイナスなら下降の勢いを示します。重要なのは山と谷の形成で、ヒストグラムが縮小から拡大に転じる時がトレンド転換のサインです。ゼロラインのクロスも重要な転換点となります。
複数の時間足で確認することが大切です。長期トレンド日足4時間足エントリータイミングは1時間足15分足など、目的に応じて使い分けます。スイングトレードなら日足メイン、デイトレードなら1時間足メイン、スキャルピングなら5分足メインが一般的です。ただし、上位時間足の方向性は必ず確認しましょう。
MACDはトレンドの方向と勢いRSI買われすぎ・売られすぎを示すため、相性が良い組み合わせです。例えば、MACDがゴールデンクロスし、かつRSIが30以下から上昇なら強い買いシグナルです。逆に両指標でダイバージェンスが同時発生したら、トレンド転換の可能性が高まります。2つの指標が一致した時のみエントリーすると精度が上がります。
最大の欠点はレンジ相場で機能しないことです。横ばい相場では頻繁にクロスが発生し、ダマシが多発します。また、移動平均線ベースのため遅行性があり、トレンドの初動を逃しやすいです。さらに、急激な相場変動時はシグナルが遅れるため、損切りが遅れる危険性もあります。これらの欠点を理解した上で使用することが大切です。
MACDは1979年にジェラルド・アペル氏によって開発されました。当初は株式市場向けでしたが、その有効性からFX市場でも広く採用されるようになりました。名前の由来は「Moving Average(移動平均)」が「Convergence(収束)」と「Divergence(拡散)」を繰り返すことから。40年以上経った今でも世界中で使われている、まさに定番中の定番指標です。