モメンタムの意味と仕組み

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

モメンタム

価格の変化速度や勢いを示す指標。相場のトレンドの強さを測定する

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

モメンタムっていうのはね、車がどれくらい速く走っているかを見るようなものなんだよ。車がだんだん速くなっていたら「勢いがある」って言うでしょ?それと同じで、お金の値段がどれくらい速く上がったり下がったりしているかを見るんだ。

例えばね、おもちゃの値段が昨日は100円、今日は110円、明日は120円になったら、どんどん速く値段が上がっているよね。これが「モメンタムが強い」っていうことなんだ。

逆に、値段の上がり方がゆっくりになってきたら、車がブレーキをかけ始めたみたいに、そろそろ止まるかもしれないって考えるんだよ。だから大人たちは、このモメンタムを見て「まだ買っても大丈夫かな?」とか「そろそろ売った方がいいかな?」って考えるんだ

つまりモメンタムは相場の元気度を測る体温計みたいなものだよ!

モメンタムは相場の体温計みたいなものなんだ。人間の体温が高いと元気いっぱいだけど、高すぎると熱が出て危ないよね。相場も同じで、モメンタムが強すぎるとそろそろ疲れて休憩するかもしれないし、弱すぎると元気がないってことなんだ。だから、ちょうどいい元気さかどうかを見るために使うんだよ

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

モメンタムは相場の勢いや変化の速度を数値化した指標なんですよ。テクニカル分析の中でも基本的なオシレーター系指標の一つで、現在の価格と過去の価格を比較することで、トレンドの強弱を判断します。

計算方法はシンプルで、現在の価格から一定期間前の価格を引くだけです。例えば、10日モメンタムなら、今日の価格から10日前の価格を引きます。この値がプラスなら上昇トレンド、マイナスなら下降トレンドと判断できるんですよ。ただし、使用する期間によって感度が変わるので、短期なら5日や10日、中長期なら20日や30日など、取引スタイルに合わせて調整する必要があります。

モメンタムの特徴は、価格の転換点を事前に察知できる可能性があることです。価格がまだ上昇していても、モメンタムが低下し始めたら、そろそろ上昇の勢いが弱まってきたサインかもしれません。逆に、価格が下落中でもモメンタムが上昇し始めたら、底打ちが近い可能性があります。ただし、ダマシも多いので、他の指標と組み合わせて使うことが重要なんですよ

関連用語をチェック!

RSI 相対力指数。買われすぎ・売られすぎを0〜100の数値で示すオシレーター系指標
MACD 移動平均収束拡散法。2本の移動平均線の差を利用してトレンドの転換を探る指標
ボリンジャーバンド 移動平均線の上下に標準偏差を用いたバンドを表示し、価格の変動範囲を示す指標
移動平均線 一定期間の価格の平均値を線で結んだもの。トレンドの方向性を把握する基本的な指標
オシレーター 相場の振幅や変動を数値化した指標群。買われすぎ・売られすぎを判断するのに使用
ダイバージェンス 価格とテクニカル指標の動きが逆行する現象。トレンド転換のサインとして注目される
トレンド 相場の方向性。上昇・下降・横ばいの3種類があり、継続性を持つ傾向がある
テクニカル分析 過去の価格や出来高などのデータから将来の相場を予測する分析手法
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STEP 03

モメンタムに関するQ&A

よくある質問と回答

一般的には10日、14日、20日がよく使われます。短期トレードなら5〜10日、スイングトレードなら14〜20日、長期投資なら20〜30日程度が目安ですが、相場の状況や通貨ペアの特性によっても変わります。まずは14日から始めて、自分の取引スタイルに合わせて調整していくのがおすすめです
モメンタムだけでの判断はリスクが高いのでおすすめしません。モメンタムはトレンドの勢いを見る指標ですが、レンジ相場では機能しにくいという弱点があります。移動平均線でトレンドを確認し、RSIで買われすぎ・売られすぎを見るなど、複数の指標を組み合わせることで、より精度の高い判断ができます
必ずしもそうとは限りません。ゼロラインを上抜けたら上昇トレンドの可能性は高まりますが、レンジ相場では頻繁にゼロラインを行き来することがあります。また、強いトレンドが続いている時は、一時的にゼロラインを割っても、すぐに回復することもあります。相場全体の流れを見ることが大切です
モメンタムは価格の変化量そのものを見るのに対し、RSI変化率を0〜100に正規化したものです。モメンタムは上限・下限がないため絶対的な水準判断が難しいですが、RSIは70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎという明確な基準があります。用途に応じて使い分けると良いでしょう
レンジ相場でダマシが多いことが最大の欠点です。価格が一定範囲で動いている時は、モメンタムも頻繁に方向を変えるため、売買シグナルが乱発されます。また、急激な価格変動時には反応が遅れることもあります。さらに、単独では相場の天井や底を正確に予測できないため、必ず他の分析と併用しましょう
モメンタムは価格の変化速度を見るのに対し、ストキャスティクスは一定期間の価格レンジ内での位置を示します。モメンタムは絶対的な変化量ですが、ストキャスティクスは0〜100%で相対的な位置を表します。ストキャスティクスの方が細かい売買タイミングを捉えやすい一方、モメンタムの方がトレンドの勢いを把握しやすいです
これはダイバージェンス(逆行現象)と呼ばれ、トレンド転換の重要なサインです。価格は慣性で上昇を続けていますが、上昇の勢いは既に弱まっていることを示しています。ただし、すぐに反転するとは限らないので、他の指標での確認や、段階的なポジション調整を検討すると良いでしょう
勢いのある銘柄を買い、勢いがなくなったら売る投資手法です。「勝ち馬に乗る」という考え方で、上昇トレンドが続く限り保有し続けます。成功すれば大きな利益を得られますが、トレンド転換時の判断が遅れると大きな損失になるリスクもあります。リスク管理と損切りルールの設定が特に重要な手法です