MT5を理解する

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

MT5

MetaTrader5の略称。MT4の後継版として開発された高機能取引プラットフォーム。64ビット対応で処理速度が向上。

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

MT5っていうのはね、MT4新しくてもっとすごいバージョンなんだよ。お兄ちゃんみたいな存在かな。

MT4が自転車だとしたら、MT5はかっこいいスポーツカーみたいなもの。もっと速くて、もっとたくさんのことができるんだ。

例えば、MT4では見られなかった細かい情報も見られるし、もっとたくさんの種類の取引ができるんだよ。株も買えちゃう!

でもね、新しすぎて、まだみんなが慣れていないから、MT4の方が人気なんだ。新しいゲーム機が出ても、前のゲーム機で遊ぶ人が多いのと同じだね。

将来は、みんなMT5を使うようになるかもしれないよ!

つまりMT5はMT4のパワーアップ版だけどまだみんな慣れてないんだよ!

MT5は、MT4を作った会社が「もっといいものを作ろう!」って頑張って作った新しいソフトなんだ。

例えば、新しいゲーム機は画面がきれいで、もっと複雑なゲームができるでしょ?MT5も同じで、もっときれいなグラフが見られて、もっといろんな取引ができるんだよ。

でも、みんなまだ古いMT4に慣れているから、新しいMT5はそんなに使われていないんだ。慣れ親しんだものって、なかなか変えられないよね。

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さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

MT5(MetaTrader5)は、2010年にリリースされたMT4の後継プラットフォームで、より高性能で多機能な取引環境を提供しているんですよ。最大の改良点は64ビットアーキテクチャの採用で、処理速度が大幅に向上し、より多くのデータを扱えるようになりました。

MT5の特徴として、マルチアセット対応が挙げられます。FXだけでなく、株式、先物、オプションなど様々な金融商品を同一プラットフォームで取引できます。また、時間足が9種類から21種類に増加し、より詳細な分析が可能になりました。さらに、経済カレンダーが標準搭載され、重要指標の発表時刻を確認しながら取引できます。

技術的な面では、マルチスレッド処理により複数の処理を同時実行でき、ティックチャートの表示や、板情報(DOM)の表示も可能です。プログラミング言語もMQL4からMQL5に進化し、より高速で効率的なEA開発が可能になりました。ただし、MT4との互換性がないため、MT4用のEAやインジケーターは使用できず、これが普及の妨げになっているのも事実ですね。

関連用語をチェック!

MT4 世界で最も普及しているFX取引プラットフォーム。MT5の前バージョンだが、現在も主流として使われている。
MQL5 MT5用のプログラミング言語。MQL4より高速で、オブジェクト指向プログラミングに完全対応。
マルチタイムフレーム分析 複数の時間足を同時に分析する手法。MT5では21種類の時間足が使用可能で、より精密な分析ができる。
ティックチャート 価格が動くたびに記録されるチャート。MT5では標準で表示可能で、超短期取引に有用。
板情報(DOM) Depth of Marketの略。売買注文の状況を価格帯別に表示。MT5では標準機能として搭載。
ヘッジング 同一通貨ペアで買いと売りの両方のポジションを持つこと。MT5では設定により可能。
ネッティング 同一通貨ペアのポジションを相殺して一つにまとめる方式。MT5のデフォルト設定。
64ビット より多くのメモリを使用できるシステム。MT5は64ビット対応で、大量のデータ処理が可能。
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MT5に関するQ&A

よくある質問と回答

技術的にはMT5の方が圧倒的に優れています。処理速度、機能の豊富さ、安定性など、あらゆる面でMT4を上回ります。特にバックテストの精度と速度は格段に向上しています。しかし、普及率はMT4が圧倒的で、利用可能なEAやインジケーターの数、情報量、対応業者数などでMT4が有利です。用途に応じて選択することが大切です。
現時点では急いで移行する必要はありませんMT4で十分な取引ができているなら、無理に変える必要はないでしょう。ただし、株式取引もしたい場合や、より高度な分析をしたい場合、最新の機能を使いたい場合はMT5への移行を検討する価値があります。将来的にはMT5が主流になる可能性も高いです。
残念ながらMT4EAはMT5では使用できません。プログラミング言語がMQL4からMQL5に変わり、互換性がないためです。MT5用に書き直す必要があり、これが大きな移行障壁となっています。ただし、一部の人気EAはMT5版もリリースされています。新規でEAを導入する場合は、最初からMT5版を選ぶのも一つの選択肢です。
経済カレンダーの内蔵が非常に便利です。重要指標の発表時刻がチャート上で確認できます。また、ワンクリックトレーディングの改良により、より素早い取引が可能になりました。板情報(DOM)表示で市場の深さが分かり、ティックチャートでより詳細な値動きを確認できます。さらに、内蔵のVPSサービスも利用可能です。
最大のデメリットはMT4との互換性がないことです。膨大なMT4資産が使えません。また、対応業者がまだ少ないため、選択肢が限られます。学習コストも高く、MT4に慣れた人には操作の違いに戸惑うかもしれません。さらに、日本語の情報が少ないため、トラブル時の解決が難しい場合があります。
MT5はMT4の約4-5倍の処理速度を実現しています。特にバックテストでは、マルチスレッド処理により劇的に高速化されました。1年分のバックテストが、MT4では数時間かかっていたものが、MT5では数分で完了することもあります。リアルタイムの取引でも、注文執行速度が向上し、スリッページが減少する効果があります。
基本的な取引なら問題なく使えます。むしろ、インターフェースはより直感的になっており、初めての人でも理解しやすいです。ただし、情報量が少ないため、トラブル時の対処法を見つけにくいかもしれません。また、高機能すぎて使わない機能も多いです。初心者なら、情報が豊富なMT4から始めるのも良い選択です。
MetaQuotes社はMT4の新規提供を停止していますが、既存ユーザーは使い続けられます。完全移行の時期は明確ではありませんが、業界では今後5-10年かけて徐々に移行すると予想されています。大手業者から順次MT5への移行を促していますが、ユーザーの抵抗も強く、当面は両方が共存する状況が続くでしょう。