部分約定の意味と仕組み

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

部分約定

注文の一部分だけが成立すること。全数量ではなく部分的に約定する状態

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

部分約定っていうのはね、お菓子を10個買いたいって言ったのに、お店に3個しかなくて、とりあえず3個だけ買えたみたいなことなんだよ。

例えばね、君が100個のアメを買いたいってお願いしたとするでしょ?でも、お店の人が「今は30個しか売れないよ」って言ったら、それが部分約定なんだ。

FXでも同じようなことが起きるんだよ。たくさんのお金を使って取引したいって注文を出しても、全部じゃなくて一部だけ取引できることがあるんだ。

これはね、相手がいないと取引できないから起きるんだよ。君がアメを売りたくても、買いたい人がいなかったら売れないでしょ?FXでも同じような理由で部分的にしか取引できないことがあるんだよ。

つまり部分約定は注文の一部だけが通るってことだよ!

部分約定って、欲しいものが全部は手に入らなくて、一部だけもらえることなんだよ。

例えば、遊園地で10回分の乗り物券を買おうとしたけど、3回分しか買えなかったみたいな感じだね。でも、3回分でも楽しめるから、ないよりはマシだよね。

FXでも、100万円分の取引をしたかったけど、30万円分しかできなかった、みたいなことが起きるんだ。これが部分約定なんだよ。

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

部分約定は、FX取引において注文数量の一部だけが約定する現象なんですよ。市場の流動性や価格変動により、希望する全数量が一度に約定しないことがあります。

例えば、1万通貨の買い注文を出したけれど、3000通貨だけ約定して、残り7000通貨は未約定のまま、というケースですね。これは市場に十分な売り注文がない場合や、指値注文で価格条件が合わない場合に発生します。

部分約定になると、複数回に分けて約定することもあります。残りの注文は市場状況が変われば約定する可能性もありますし、キャンセルすることも可能です。取引コストが増える可能性もあるので、注文方法を工夫することが大切なんですよ。

関連用語をチェック!

全約定 注文した数量がすべて一度に成立すること。部分約定の対義語
成行注文 価格を指定せずに即座に約定させる注文方法。部分約定になりにくい
約定拒否 注文が全く約定しないこと。部分約定すらしない状態
スリッページ 注文価格と実際の約定価格のずれ。部分約定時にも発生しやすい
流動性 市場での取引のしやすさ。低いと部分約定が起きやすい
指値注文 価格を指定して注文する方法。部分約定になりやすい注文方式
取引コスト 売買にかかる手数料やスプレッド。部分約定で増加する可能性
市場状況 相場の動きや取引量の状態。部分約定の発生に大きく影響
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STEP 03

部分約定に関するQ&A

よくある質問と回答

残りの注文は約定のまま市場に残ります。条件が合えば後から約定する可能性もありますし、自分でキャンセルすることも可能です。多くの取引システムでは、部分約定の状況をリアルタイムで確認でき、残数量の管理もできます。ただし、有効期限が設定されている場合は、期限切れで自動的にキャンセルされることもあります。
成行注文を使うのが最も確実な方法です。価格にこだわらず即座に約定させたい場合は成行注文が有効です。また、流動性の高い通貨ペアや時間帯を選ぶことも重要です。大口注文の場合は、あらかじめ複数の小口注文に分けることで、部分約定のリスクを分散できます。ただし、完全に避けることは難しいのが現実です。
必ずしも損になるわけではありませんが、計画通りに取引できないというデメリットはあります。例えば、上昇トレンド買い注文が部分約定になると、残りが約定する頃には価格が上がっている可能性があります。また、取引回数が増えることで手数料が余分にかかることもあります。ただし、相場が逆に動いた場合は、部分約定が結果的にリスク軽減になることもあります。
多くのFX会社では約定ごとに手数料が発生するため、部分約定により取引回数が増えると、その分手数料も増加します。例えば、1万通貨の注文が3回に分けて約定した場合、3回分の手数料がかかることになります。ただし、手数料体系は会社により異なるので、事前に確認することが大切です。スプレッドのみの会社では、この問題は比較的小さくなります。
市場の流動性が低い時に部分約定は発生しやすくなります。具体的には、早朝や深夜、重要経済指標発表前後、年末年始などです。また、大口注文を出した場合や、マイナー通貨ペアの取引でも起きやすくなります。指値注文で市場価格から離れた価格を指定した場合も、部分的にしか約定しない可能性が高まります。
部分約定注文の一部が成立する状態ですが、約定拒否注文が全く成立しない状態です。部分約定では少なくとも一部のポジションは保有できますが、約定拒否では全くポジションを持てません。原因も異なり、部分約定は主に流動性不足、約定拒否は価格変動やシステム的な理由で発生することが多いです。対処法も異なるので、区別して理解することが重要です。
部分約定とスリッページは同時に発生することがあります。部分約定で複数回に分けて約定する際、それぞれの約定価格が異なることでスリッページが生じます。特に相場が急変動している時は、約定ごとに価格が変わる可能性が高くなります。これにより、当初想定していた平均約定価格から大きくずれることもあるため、両方のリスクを考慮した取引戦略が必要です。
部分約定したポジションの決済は約定した分だけ個別に管理する必要があります。例えば、1万通貨の注文が3000通貨だけ約定した場合、決済も3000通貨分で行います。多くの取引システムではポジション単位で決済できるので、部分約定分だけを選択して決済可能です。ただし、複数回に分けて約定した場合は、それぞれの約定価格や時間を考慮して、最適なタイミングで決済することが重要です。