リスクオフを初心者向けに解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語!

リスクオフ

投資家が安全資産に資金を移す相場状況。円やスイスフランが買われやすい地合い

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう!

5歳でもわかる超かんたん解説

リスクオフっていうのはね、みんなが心配になって、安全なところにお金を隠す時のことなんだよ。

例えば、雨が降りそうな時、大切なおもちゃを家の中にしまうでしょ?それと同じで、世界で何か心配なことが起きると、大人たちはお金を安全な場所に移すんだ。日本の円やスイスのお金は「安全」だと思われているから、みんなが買いたがるんだよ。

逆に、危なそうな国のお金からは、みんな逃げちゃうんだ。だから「リスク(危険)をオフ(避ける)」っていう意味でリスクオフって呼ばれるんだよ

つまりリスクオフは心配な時にみんなが安全な場所にお金を避難させることだよ!

リスクオフは大きな嵐が来そうな時に避難するみたいなものなんだ。台風が来るって聞いたら、外で遊ぶのをやめて家に入るよね。お金の世界でも、経済の嵐が来そうな時は、みんな安全な通貨という家に避難するんだ。日本円は頑丈な家みたいに思われているから、世界中の人が円を買って避難してくるんだよ

パンダ
STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう!

もっと詳しい本格解説

リスクオフは投資家がリスク回避姿勢を強める相場環境を指すんですよ。世界的な政治不安、経済危機、自然災害などが発生すると、投資家は高リスク資産から資金を引き揚げ、安全資産へと逃避します。この動きがリスクオフと呼ばれます。

リスクオフ時の特徴的な動きとして、円高、スイスフラン高が挙げられます。これらは「安全通貨」と呼ばれ、世界的な不安が高まると買われる傾向があります。一方で、新興国通貨や高金利通貨は売られやすくなります。また、株式市場は下落し、債券(特に米国債)が買われる傾向も見られるんですよ。

FXトレーダーにとって重要なのは、リスクオフの兆候を早期に察知することです。VIX指数(恐怖指数)の上昇、金価格の上昇、株価の下落などがサインとなります。リスクオフ相場では、クロス円ドル円以外の対円通貨ペア)のショートが有効な戦略となることが多いんですよ

関連用語をチェック!

リスクオン リスクを取って高リターンを狙う相場状況。リスクオフの反対
安全通貨 リスクオフ時に買われる通貨。円、スイスフランなど
VIX指数 市場の恐怖指数。リスクオフ時に上昇する
有事の円買い 地政学リスク発生時に円が買われる現象
新興国通貨 リスクオフ時に売られやすい高リスク通貨
クロス円 円を含む通貨ペア。リスクオフ時は下落しやすい
フライト・トゥ・クオリティ 質への逃避。リスクオフ時の資金移動を表す
避難通貨 リスクオフ時に資金が集まる通貨。安全通貨と同義
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STEP 03

リスクオフに関するQ&A

よくある質問と回答

日本が世界最大の債権国だからです。海外に多くの資産を持っており、有事の際には日本に資金が戻ってくる(レパトリエーション)ため、円高になります。また、金利で円キャリートレードの巻き戻しも円高要因となります。政治的に安定していることも理由の一つです
原因によって大きく異なります。一時的な不安なら数日から1週間程度ですが、リーマンショックのような金融危機では数ヶ月続くこともあります。VIX指数が20を超える期間が一つの目安となります。ニュースの内容を注視して、原因が解消されるまでは慎重な取引が必要です
買い(特にクロス円のショート)が基本戦略です。例えば、豪ドル円ポンド円をショートすることで利益を狙えます。また、金(ゴールド)の買いも有効です。ただし、逆張りは危険なので、トレンドに従うことが重要です
株価指数の下落、VIX指数の上昇が代表的なサインです。また、長期金利の低下、クレジット・スプレッドの拡大も前兆となります。地政学的なニュースにも注意が必要で、国際情勢の緊張が高まっている時は警戒すべきです
新興国通貨全般は避けるべきです。特にトルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソなどは大きく下落します。また、資源国通貨である豪ドル、カナダドル、NZドルも売られやすいです。高金利通貨ほど下落幅が大きい傾向があります
市場のセンチメント(心理)次第です。悪材料が出尽くしたと判断されたり、中央銀行の政策対応が好感されたりすると、急速にリスクオンに転換することがあります。VIX指数が20を下回る株価が底打ちするなどがサインとなることが多いです
2020年3月は典型的なリスクオフ相場でした。ドル円は一時101円台まで円高が進み、株価は大暴落しました。しかし、各国中央銀行の大規模緩和により、4月以降は急速にリスクオンに転換しました。政策対応の速さが相場の転換点となった好例です
基軸通貨としての信頼性があるためです。世界的な金融危機では「ドル不足」が発生し、ドルが買われることがあります。これを「有事のドル買いと呼びます。ただし、米国発の危機の場合は、ドルが売られることもあるので、状況を見極める必要があります