スワップ3倍デーってなに?図解付きで初心者向けにFX解説

わからない前提で解説 5歳でもなんとなく分かるFX用語

スワップ3倍デー

水曜日から木曜日へのロールオーバー時に、週末分を含めて3日分のスワップポイントが付与される日

パンダ
STEP 01

なんとなく理解しよう

5歳でもわかる超かんたん解説

スワップ3倍デーというのは、スワップポイント3倍もらえる特別な日のことだよ。

普段は毎日1日分のスワップポイント(金利のようなもの)がもらえたり払ったりするんだけど、水曜日の夜から木曜日の朝にかけては3日分まとめてもらえるんだ。週末の土曜日と日曜日は銀行がお休みだから、その分も水曜日にまとめて計算するからなんだよ。

だから金曜日の分、土曜日の分、日曜日の分で合計3日分になるんだね。高金利の通貨を持っていると、この日はいつもの3倍もらえて嬉しいんだ。でも逆に、低金利の通貨を持っていると3倍払わないといけないから注意が必要だよ。

つまりスワップ3倍デーは水曜日の特別ボーナスデー

水曜日の夜にポジションを持っていると、週末の分も含めて3日分のスワップが一度につくんだ。プラスのスワップなら嬉しいけど、マイナスのスワップなら3倍の支払いになるから、気をつけないといけないんだよ。

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STEP 02

さらに深掘ってマスターしよう

もっと詳しい本格解説

スワップ3倍デーは、水曜日のニューヨーククローズ時(日本時間木曜日早朝)に、通常の3倍のスワップポイントが付与される特別な日です。これは週末分の金利調整を水曜日にまとめて行うという国際的な慣習に基づいています。

なぜ水曜日かというと、スポット取引の決済はT+2(2営業日後)で行われるためです。したがって、水曜日の取引は金曜日に決済され、それをロールオーバーすると月曜日になります。そのため、金曜日から月曜日までの3日分の金利が発生するんですよ。この仕組みは国際決済銀行(BIS)のガイドラインにも準拠しています。

また、この仕組みを利用したスワップトレード戦略も存在します。高金利通貨を買って低金利通貨を売るキャリートレードでは、水曜日に大きな利益を得られることがあります。しかし、マイナススワップの場合は3倍の支払いとなるため、ポジション管理には十分な注意が必要です。スワップ3倍デーを狙った短期売買は、スプレッドコストも考慮する必要があります。

スワップ3倍デーの仕組み 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日 水曜取引 2営業日後 金曜決済 ロールオーバー 月曜決済(金・土・日の3日分が発生) 3日分 水曜日にスワップ3倍付与!
水曜日の取引は金曜日に決済され、それをロールオーバーすると月曜日になります。そのため金曜・土曜・日曜の3日分のスワップが水曜日にまとめて付与されます。詳しくはロールオーバースワップポイントの解説もご覧ください。

関連用語をチェック

スワップポイント 通貨ペアの金利差により発生する、日々の調整金
ロールオーバー ポジションを翌営業日に自動的に繰り越す処理
キャリートレード 低金利通貨を売って高金利通貨を買い、金利差を狙う投資戦略
T+2決済 取引日から2営業日後に決済される標準的な決済サイクル
NYクローズ ニューヨーク市場の終了時刻で、1日の区切りとなる時間帯
金利差 異なる通貨の政策金利の差で、スワップポイントの源泉
ポジション 保有している未決済の取引
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STEP 03

スワップ3倍デーに関するQ&A

よくある質問と回答

スポット取引は2営業日後に決済されるルールがあります。水曜日の取引は金曜日決済、それをロールオーバーすると月曜日になります。金曜から月曜は3日間なので、3日分の金利が発生します。これを水曜日にまとめて処理するため、3倍デーとなるんです。詳しくは日本銀行の外国為替市場の仕組みも参考になります。
基本的にほぼ全ての通貨ペアで水曜日が3倍デーです。ただし、トルコリラなど一部の通貨では、現地の休日の関係で別の曜日になることもあります。また、業者によって若干の違いがある場合もあるので、事前確認が重要です。
はい、マイナススワップも3倍になります。低金利通貨を買って高金利通貨を売っている場合、水曜日には3倍の支払いが発生します。例えば、毎日-50円のスワップなら、水曜日は-150円になります。コスト管理の観点から注意が必要です。
水曜日のNYクローズ前に決済すれば避けられます。マイナススワップのポジションを持っている場合、水曜日の夕方(日本時間)までに一旦決済し、木曜日に再エントリーすることで、3倍の支払いを回避できます。ただし、スプレッドコストを考慮する必要があります。
理論的には可能ですが、実際は難しいです。3倍のスワップを狙って水曜日だけポジションを持つ戦略もありますが、スプレッドコストや為替変動リスクを考えると、確実な利益は困難です。むしろ長期的なスワップ運用の一部として考える方が現実的です。
祝日があると3倍デーがずれることがあります。例えば、月曜日が祝日の場合、火曜日の取引が金曜日に決済されるため、火曜日が3倍デーになることもあります。各FX業者が事前にアナウンスすることが多いので、確認が必要です。
日本時間で木曜日の朝6時または7時です。米国サマータイム期間は朝6時、冬時間は朝7時となります。正確には水曜日のNYクローズ時で、この瞬間にポジションを保有していれば3倍スワップが付与されます。1分でも早く決済すれば適用されません。
通常はありませんが、年末年始や大型連休では特殊なケースがあります。例えば、4連休前は4日分や5日分のスワップがつくこともあります。また、一部の通貨ペアでは、現地の祝日により別の曜日に倍数スワップが発生することもあります。

さらに学ぶ

スワップ3倍デーについて理解が深まったら、次のステップへ進みましょう。

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