わからない前提で解説
5歳でもなんとなく分かるFX用語!
STEP 01 なんとなく理解しよう!
5歳でもわかる超かんたん解説
VIX(恐怖指数)っていうのはね、みんながどれくらいドキドキしているかを表す数字なんだよ。
たとえば、遊園地でジェットコースターに乗る前って、すごくドキドキするよね?そのドキドキの大きさを数字で表したものがVIXなんだ。数字が大きいほど、みんながドキドキしているってことなんだよ。
お友達がケンカしそうになると、クラスのみんなが不安になるでしょ?市場でも同じように、何か大変なことが起きそうだと思うと、この数字が大きくなるんだ。普段は10〜20くらいだけど、みんながすごく心配になると30とか40とかになることもあるんだよ。
でもね、この数字が大きいからって必ず悪いことが起きるわけじゃないんだ。みんなが心配しすぎているだけかもしれないし、本当に何か起きるかもしれない。大人たちはこの数字を見て、気をつけたほうがいいかな?って考えるんだよ。
つまりVIXは市場のドキドキメーターみたいなものだよ!
VIXは市場参加者の心理状態を表す温度計のようなものです。学校の体温計が熱を測るように、VIXは市場の「不安の熱」を測っているんです。
数値が高いときは、みんなが「何か起きるかも!」と心配している状態。低いときは「今日も平和だね」という穏やかな状態を表しています。20を超えると要注意、30を超えるとかなり不安が高まっている証拠です。
面白いのは、この指数が高いときほど、実は投資のチャンスが隠れていることもあるんです。みんなが怖がっているときこそ、冷静に判断できる人にとっては良い機会になることがあるんですよ。
STEP 02 さらに深掘ってマスターしよう!
もっと詳しい本格解説
VIX(Volatility Index)は、シカゴ・オプション取引所が算出している指数で、S&P500のオプション価格から今後30日間の予想変動率を示すものなんですよ。
この指数が注目される理由は、市場心理のバロメーターとして機能するからです。通常は10〜20の範囲で推移しますが、金融危機や重大な事件が起きると急上昇します。2008年のリーマンショック時には80を超えたこともありました。投資家はこの数値を見て、ポートフォリオのリスク管理を行うんです。
FX取引においても、VIXは重要な指標です。為替市場と株式市場は連動することが多いため、VIXが上昇すると円高になりやすい傾向があります。これは、リスク回避の動きで安全資産とされる円が買われるからです。ただし、必ずしもこの関係が成立するわけではないので、他の指標と組み合わせて判断することが大切ですよ。
関連用語をチェック!
ボラティリティ 相場の変動の激しさを表す指標で、価格の振れ幅の大きさを示す S&P500 アメリカの代表的な株価指数で、主要500社の時価総額加重平均
リスクオン 投資家がリスク資産に積極的に投資する動き 安全資産 価格変動が小さく安定している資産(円・金・国債など)
STEP 03 VIX(恐怖指数)に関するQ&A
よくある質問と回答
VIXは
市場が開いている時間帯、特に重要な
経済指標の発表前後や、大きなニュースがあったときにチェックすることが重要です。朝の市場開始時と、欧米市場が活発になる夜の時間帯は特に注目すべきタイミングです。定期的にチェックすることで、市場の雰囲気の変化を感じ取ることができますよ。
必ずしもそうではありません。VIXが高いときは
相場が大きく動きやすいため、リスクは高まりますが、同時にチャンスも増えます。重要なのは、
いつもより慎重にリスク管理を行うことです。
ポジションサイズを小さくしたり、ストップロスを確実に設定したりして、想定外の損失を防ぐ工夫が必要ですね。
VIXが低いからといって油断は禁物です。「嵐の前の静けさ」という言葉があるように、相場が静かすぎるときほど、急激な変動が起きる可能性があります。VIXが長期間低水準で推移しているときは、むしろ警戒感を持って、いつでも対応できる準備をしておくことが大切です。
VIXが上昇すると、一般的に
円高・ドル安になりやすい傾向があります。これは投資家がリスクを避けて、安全資産とされる円を買うからです。ただし、この関係は絶対的なものではなく、
他の要因によって逆の動きをすることもあります。VIXは参考指標の一つとして活用し、総合的に判断することが重要です。
VIXが急上昇したときは、まず
冷静になることが最も重要です。パニックになって慌てて取引すると、大きな損失につながる可能性があります。既存の
ポジションがあれば
損切りラインを再確認し、新規取引は控えめにすることをお勧めします。市場が落ち着くのを待ってから、慎重に取引を再開するのが賢明です。
VIXとVIX指数は
同じものを指しています。正式名称は「Volatility Index」で、日本語では「
ボラティリティ指数」や「恐怖指数」と呼ばれます。
メディアによって呼び方が異なるだけで、シカゴ・
オプション取引所が算出している同一の指標です。混乱しないように覚えておきましょう。
VIXの直接的な反対指標はありませんが、市場の楽観度を測る指標として「Bull/Bear比率」などがあります。VIXが恐怖を測るのに対し、これらは投資家の強気・弱気の割合を示します。また、VIXが低い状態が続くことを「コンプレイセンシー(自己満足)」と呼び、市場の過度な楽観を警戒する見方もあります。
VIXを使った代表的な戦略には
「VIXが30を超えたら買い」という
逆張り手法があります。市場が最も恐怖に包まれているときこそ、底値圏である可能性が高いという考え方です。ただし、この戦略にもリスクがあり、VIXが40、50と上昇し続けることもあります。必ず
分散投資とリスク管理を組み合わせて実行することが大切です。